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ピックアップ事例

山科医療介護連携ネットワーク(平成27年稼働)
洛和会ヘルスケアシステム(京都府京都市)
075-593-4111 公式ホームページ

※平成29年2月時点(ただし、登録患者数や参加機関数は、平成28月9月末時点の情報を掲載)

構築Step

1.工程管理

システム化方針や事業概要をふまえ、システムワーキンググループでスケジュールを作成し、定期的に打ち合わせを行い、進捗を確認した。

2.仕様書作成・調達

山科医療介護連携ネットワークの仕様書は、洛和会ヘルスケアシステム医療情報部にて素案を作成した。なお、画面イメージや情報項目などは関係職種が参加する実証ワーキンググループで検討を行った。

図表:調達先一覧
対象 システム事業者 主な役割
地域医療連携システム基盤 洛和会ヘルスケアシステム 開示施設、閲覧施設とセンター間の接続
基本サービス基盤 洛和会ヘルスケアシステム 基盤サービス部分の構築
専用アプリ 洛和会ヘルスケアシステム 専用アプリケーション構築
① 訪問看護師向け
② ケアマネジャー向け
③ 家族向け
病院側電子カルテ対応中継サーバ
(※)
富士通株式会社 病院電子カルテ対応
病院側中継サーバ費用
出所:洛和会ヘルスケアシステムインタビュー結果より作成

※中継サーバとは、閲覧施設からの閲覧要求をデータが蓄積されている情報連携基盤に問い合わせ、閲覧施設の閲覧を中継するためのサーバを指す。

3.要件定義・設計

(1) 技術要件・運用要件

平成26年度事業で外部事業者が技術要件・運用要件を検討した。

(2) システム構成

システムの構成は、患者ID相互参照マネージャ、レジストリ、リポジトリ、SS-MIX標準および拡張ストレージ、診療所の地域連携出力形式ファイルアップロードおよび受信、病院のHL7ファイルアップロードおよび受信、病院や看護・介護事業所の各種ファイルアップロードおよび受信、Web参照である。

図表:システム構成
図表:システム構成
出所:洛和会ヘルスケアシステム提供資料
図表:システムの機能一覧
機能 説明
患者ID相互参照マネージャ 連携対象患者のインデックス情報(氏名・性別・生年月日・住所)および各施設で異なる患者IDを紐付管理し、これら情報の登録や取得要求に応答する機能
レジストリ 情報提供施設から登録された文書の登録簿(表題・ファイル形式・実体のありか)を管理し、これら情報の登録や取得要求に応答する機能
リポジトリ 情報提供施設から登録された文書データそのものを格納管理し、これら文書データの登録簿レジストリ登録や取得要求に応答する機能
SS-MIX標準化/拡張
ストレージ
SS-MIX2仕様・ガイドラインに基づいたフォルダ構造・ファイル命名規則で構成されるデータファイル群。これらデータはリポジトリにて作成される
診療所 地域連携出力形式ファイルアップロード/受信 診療所などの医療機関より出力された地域連携用ファイルをセンター側に送るアップロード機能と、このデータを受けリポジトリに登録要求する受信サービス機能
病院/検査センター HL7ファイルアップロード/受信 病院などの医療機関や検査センターより出力された医療標準形式であるHL7ファイルをセンター側に送るアップロード機能と、このデータを受けリポジトリに登録要求する受信サービス機能
病院/看護・介護事業所
各種ファイルアップロード/受信
病院などの医療機関や検査センターより出力された汎用アプリケーションで作成されたPDFやワード文書などの各種形式のファイルをセンター側に送るアップロード機能と、このデータを受けリポジトリに登録要求する受信サービス機能。看護介護システムで作成された報告書やXMLデータはこの機能を使用してデータを受け渡す
Web閲覧 Web参照端末から要求のあった情報を閲覧する機能。クライアント証明書を用いた認証により利用者を特定し、情報提供されたデータを取得して利用者に開示する。利用者間でコミュニケーションをとるためのSNS機能を情報連携基盤から独立した形でサービス提供する
出所:洛和会ヘルスケアシステム提供資料
(3) ネットワーク構成

ネットワーク網はインターネットによるhttps(ポート443)通信を用いることとし、VPNや直接接続によりセキュリティが確保されている場合のみhttp(ポート80)を許容する構成とした。

図表:ネットワーク構成図
図表:ネットワーク構成図
出所:洛和会ヘルスケアシステム提供資料
(4) セキュリティ

セキュリティ対策として、主に以下の対策を行っている。

  • ① IPsec+IKE によりチャネルセキュリティとオブジェクトセキュリティを担保
  • ② 個人認証(生体認証)
  • ③ アクセスログの監視
  • ④ 運営主体によるアクセス権限者の管理
  • ⑤ 運用管理規程の整備
  • ⑥ 利用ルール整備(山科医療介護連携ネットワークとインターネットの同時接続禁止など)

4.構築

システム事業者、洛和会ヘルスケアシステムの間で定期的に、工程管理、課題管理、要件管理、ユーザビリティ、セキュリティ対策などについて検討を行い構築した。システム構築にあたり、仕様検討においては構築期間を十分にとり、現場で必要とされている機能に絞って開発を進めることで、より廉価で使いやすいシステムになった。

5.テスト

リリース前に、テストデータを用いてシステムテストを実施し、システムの動作を確認した。

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